東京都渋谷のパッケージ・グラフィックデザイン 株式会社T3デザイン

女性の心を動かす化粧品パッケージデザインとは?弊社が手掛けた事例も紹介

2023.03.06
知識 / ノウハウ
女性の心を動かす化粧品パッケージデザインとは?弊社が手掛けた事例も紹介

女性の心を動かす化粧品パッケージデザインとは、いったいどのようなものでしょうか。おかげさまでT3デザインは今までたくさんの化粧品パッケージを手がけさせて頂いていますが、全ての女性に刺さるデザインを目指す必要はないと考えています。ブランドコンセプトや価格帯、ターゲットetc...商品ごとに目的や役割がありますので、そういったポイントに寄り添ったデザインを目指しています。そんなT3デザインが実際に手掛けたパッケージデザインを交えながら訴求力の向上を目指した化粧品パッケージのポイントを紹介します!

Creative beauty


1. 女性の心を動かす化粧品パッケージデザインのポイント

まず大前提ではありますが、化粧品パッケージデザインで大切なことは、女性の心を動かし、商品に興味を持ってもらうことです。その為には何を考えれば良いのか…まずは、基本のポイントを2つご紹介します。

1-1. ポイント①ターゲットに合わせたパッケージデザインを考える

例えばファンデーションひとつとってみても、ターゲットが10代か40代かによって、デザインの雰囲気は当然ガラリと変わってきます。また、プチプラ商品なのか、高級化粧品なのか…など価格帯によっても全く違うデザインになってきます。
どのようなターゲット層で、どんな価格帯で、どんな売り場で展開したいのか。まずは化粧品のブランドコンセプトや使用シーンをきちんと把握する作業が必要です。こうして文章にすると当たり前すぎることを今更言っている感じもありますが、デザインが進んでいくと案外「デザイン」に気を取られることもあるので常に意識するよう心がけています。この基本がブレなければ、自ずとパッケージデザインの方向性が見えてきます。(でもまだ方向性、です)

1-2. ポイント②パッケージの素材や形も、大事なポイント

デザインの方向性が決まってくると、次に素材や加工方法、形も検討できます。
高級な化粧品の場合は、パッケージの素材や加工方法にもこだわりを取り入れることで、高級感を演出することができます。代表的な加工方法としては金箔や銀箔を表面に張り付ける「箔押し加工」などが多く施されています。印刷加工だけでなく、パッケージに使う紙質によっても、消費者に与える印象が大きく変わってくるので、商品のターゲット層である女性に刺さるものがどれか、デザインだけでなく全体を見ながら選んでいきます。加工や素材についてはクライアントサイドの予算にもよりますので毎回選定できるというわけではありませんが、可能な限りご相談するようにはしています。
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2. 目指すイメージごとの事例を紹介(高級感・オーガニック・清潔感・可愛さ)

ここからは、実際に弊社T3デザインが制作した化粧品のパッケージデザイン事例を紹介していきます。化粧品のパッケージデザインのイメージが湧かない!という企業様は、これから紹介する4つのタイプのデザインを見て、参考にしていただければ嬉しいです。

2-1. 【事例1】上品で華やかな印象のパッケージデザイン

ファンケル 2019年 冬限定メイク

ファンケル 2019年 冬限定メイク

2019AWに数量限定で発売された冬限定メイクコレクション(フェイスパウダー、ルージュ、チーク、ネイル)のパッケージ・容器デザインです。上品な深いブルーと、鮮やかな花々のコントラストが目を引くダイナミックなデザインで、華やかで妖艶な世界観を作り上げます。パッケージの素材は、アルミのような質感を表現できる蒸着紙を使用することで、ゴールドが煌めくリッチな印象を与えます。

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2-2. 【事例2】商品特長が分かりやすいパッケージデザイン

キューティス リッププロテクトジェリー

キューティス リッププロテクトジェリー

リップの上から塗ることでツヤ&発色をキープできるリッププロテクトジェリーのパッケージ・容器デザインです。特別な時間がある日こそメイクをバッチリ決めたい女性に共感を得てもらえるようなデザインを構成し、レストランのメニューのような優雅な佇まいを演出。中でも目を引く、大きく配置したリップにはツヤニスを敷くことにより、商品特長の訴求を分かりやすく伝えます。

2-3. 【事例3】ライフスタイルに寄り添うパッケージデザイン

ロゼット株式会社 Skin mania

ロゼット株式会社 Skin mania

ときどき敏感肌、乾燥肌のファーストエイジングケアブランドのスキンケアとメイクアイテムのパッケージ・容器デザインです。スタイリッシュでありながら可愛さもあるデザインで、ターゲットである20代の女性が毎日楽しみながら続けていけるような世界観をつくりました。パッケージのモノグラムで個性を表現しつつ、容器はシンプルな配色で、ターゲット世代のライフスタイルに寄り添ったデザインに仕上げました。

2-4. 【事例4】透明感のあるパッケージデザイン

リベルタ クーリスト スカルプクーラー

リベルタ クーリスト スカルプクーラー

ドライヤー時に頭皮を冷やすためのローションのパッケージ・容器デザインです。冷たさを感じさせるブルーと、美容成分やフローラルの香りを感じさせるピンクのグラデーションで構成し、他のクール系商品と差別化します。PET素材のパッケージには、抜け感のあるイラストをあしらい、透明感のあるひんやりとした印象を与えます。

2-5. 【事例5】秋色メイクコレクション

メロードリーミング

ファンケル Mellow Dreaming

この秋のトレンドカラーに合わせて、メイクアイテムに使用するニュアンスカラーは、秋の美しい自然の中で熟した果実や深い色の草花をイメージさせる、しっとりとした色合いを、抽象的な水彩画のように表現しました。また、ゴールドをアクセントに散りばめることで、きらめく光が美しく輝き、風景が一層華やかになりました。タイポグラフィーにもコンセプトである「Mellow Dreaming」を織り込み、豊かで芳しい秋の雰囲気をデザインに取り入れました。これらの要素が組み合わさり、秋の美しい景色を感じさせるデザインに仕上げました。

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3. まとめ

このように、化粧品のパッケージデザインといっても、価格帯やターゲット層、展開する店舗がどこなのか、どんな商品なのかによって、最終的なパッケージデザインは全く違うものになります。また実際のユーザーの方がどのように使っているのか、どんな気持ちで商品を手にするまでの分析や、どんな想いで開発されたのかなど、裏側にある想いをヒアリングすることもデザインには欠かせない部分になります。T3デザインでは、今回紹介した事例のほかにも、株式会社FANCL様による、30代女性向けの新ブランド「アンドミライ」のデザインや、株式会社リベルタ様の男性向け化粧品「アスリートデオ」など、様々なターゲットに向けた化粧品のパッケージデザインを手がけさせて頂きました。こちらでT3デザインの化粧品実績がご覧頂けるので是非ご覧ください!また、パッケージデザインだけでなく「売り方」のご提案として、什器や販促ツールのデザインも得意としています。化粧品のパッケージデザインの新規ご依頼、リニューアルを検討されている会社様など、ぜひ一度お気軽に相談ください!機会がありましたら渋谷オフィスにも是非足をお運びください。

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