東京都渋谷のパッケージデザイン・グラフィックデザイン 株式会社T3デザイン

デザイン会社へ依頼する 【オリエンテーション】で伝えるべき14のコト

2022.01.19
T3のコト
デザイン会社へ依頼する 【オリエンテーション】で伝えるべき14のコト

こんにちは!T3デザイン営業のゆいまーるです。

普段は趣味のカメラブログを熱心に書いているんですが、今日は営業としてクライアント向けに発信できる情報はないかな、とふと思い付いた企画「デザイン会社へ依頼する 【オリエンテーション】で伝えるべき14のコト」について書いてみたいと思います!デザインの発注を担当されている方や、メーカーの開発担当の皆様はもちろん、今まさにデザイン会社へ依頼したいとお考えの方など是非ぜひご一読いただき、資料作成の際の参考にしていただけますと幸いです。

※今回はT3デザインで最も多く依頼を受けるパッケージデザインのオリエンテーションの場合でまとめさせていただいています。

1. デザインオリエンテーションとは?

デザイナーがオリエンでクライアントと話しています

T3デザインではクライアントに依頼をいただいた際、お客様それぞれが抱える課題やご要望を丁寧にヒヤリングします。このヒヤリングの場を、弊社では「オリエンテーション(※通称オリエン)」と呼んでいます。(業界で一般的に使われている言葉でもあります)

オリエンの際には、ほとんどの場合、依頼内容やご希望などを詳細にまとめた「オリエン資料」をご用意頂くことが多いです。ただ、伝え方や資料の内容は企業ごとに様々。

そんなオリエンテーションの資料について、しばしばお客様から、

「オリエンテーションで何を用意すればいいか分からない」
「デザインの希望をどう伝えればよいか分からない」

といった悩みをよくうかがいます。特に、はじめてデザインを外注依頼される方や、インハウスから外注依頼に切り替えたばかりなどのタイミングでは、決まったフォーマットがないため困る場合が多いとのこと。そこで、今回は社内のデザイナーにアンケートを取り、

「こんなことを伝えてくれるとデザインに起こしやすい」
「実はこういう伝え方や情報だとイメージの擦り合わせがしやすい」

など、色々と聞き出してまとめてみました!普段オリエン資料を作ってる方、これからデザインの依頼を検討している方の参考に少しでもなれば幸いです!

資料の形式?書き方?オリエン資料の作り方とは!

2. オリエンテーションで伝えるべきこと14選

それでは早速、T3デザインのデザイナーに聞いた、オリエン資料で知りたい情報をお伝えしていきます! 基本的なところから、+αの情報まで是非ご参考までに。

2-1. 商品理解を促す事実4選

その① 特徴・魅力

オリエンテーションは、クライアントの意図を汲み取ると同時に、商品への理解を深めるための大事な時間。機能、効果、味などの情報や、その商品ならではの魅力として伝えていきたい部分を、詳しくヒヤリングさせてください。とにかく商品について分かることは沢山教えていただけると助かります!

その② 特異性(強み)

パッケージをつくる上で、T3デザインが重視しているのは、その商品の「らしさ」。他に類を見ない特殊な商品でない限り、どうしても競合商品が出てくるので、そういった商品との違いや、クライアントの商品ならではの特徴、強みで他商品との差別化ができる情報があると嬉しいです!

その③ 開発の経緯

なぜその商品を開発するに至ったのか、経緯や目的、担当者様、企業(代表様)の想いを教えて下さい。クライアントの目的や意図をきちんと把握し目指すゴールのイメージを共有させていただくことで、表面的ではなく本質的なご提案をさせていただきます!

その④ 実物

「百聞一見に如かず」という言葉がありますが、商品理解のために、実際に商品の中身が出来上がっている場合は、サンプルとして送って頂き、匂いや味、使用感を体験させて頂くこともあります。(※食品等の消耗品でない場合は返却も可能です)。形状や質感の確認のために容器サンプルをお預かりすることも多いです。

目標設定が大事!

2-2. 市場理解を促す事実3選

その⑤ ターゲットや市場におけるポジショニング

ターゲットの年代や具体的にどういった層に向けた商品なのか。「既存のターゲット層ではなく、新規の層を狙っていきたい」などといった企業の戦略も共有いただくと、提案の方向性が定まりやすいので、助かります。

その⑥ 販路(どこでどのように売るのか)

どういった場所でどのように売りたいのかといった売り方のイメージができる情報を教えて下さい。店頭で販売するのか、オンラインで販売するのか、広告を打つのか…など、販売チャネルや販促方法などにより、デザインの方向性が大きく変わっていきます。未確定の場合でも、ご要望はどんどん伝えてください。

その⑦ 価格

商品の上代はオリエンの段階で確定していない場合も、想定を教えて下さい。「この価格にしては安っぽい」ですとか、「高級感がありすぎて手が出しにくい」など、デザインと価格が見合わないケースを防ぐためにも大切です。

市場調査_流行や消費者の購買傾向など

2-3. 要確認!伝えるべきデザイン仕様・条件5選

その⑧ 依頼商品の形状・個数

商品数(SKU数)や、容器・化粧箱など、どういった仕様で作りたいかを教えて下さい。パッケージデザインにおいてはSKUや仕様によってデザインのプランに大きく影響します。販促物の場合は、リーフレットのサイズや什器の幅など、仮の状態でも大丈夫ですのでご共有ください。途中でSKU数を追加する場合等は当初よりもデザイン制作にお時間を頂くことがあります。

その⑨ デザインの要望・イメージ

イラストを入れたい、イメージカラーがある、ご希望のテイストがあるなど、具体的なご要望がある場合は参考までにお伝えください。また、合わせて理由もお伝えいただくと、よりわかりやすいです。

その⑩ デザインの参考画像

「かわいい」「クールな」「女性らしい」といった言葉のみでのイメージの共有は、認識のズレに繋がる可能性があります。言葉だけでなく参考となる画像を一緒に見せていただけると誤解なく擦り合わせが可能になります。

その⑪ 印刷条件

容器が確定してない場合も候補を教えていただければ、仮でデザインを進行することが可能です。箔押しやマット加工がダメだった!など、印刷条件が後から発覚した場合、デザインイメージが大きく変わる可能性があります。

その⑫ NG表現・文言

機能性食品や化粧品など、薬事法や商標の確認はクライアント様にお願いしています。デザイン決定後も文言などの調整は可能ですが、たとえば「こういった効果は謳えない」などの制約がある場合は先に教えていただけると助かります。

パッケージデザインは1SKU単位で受注!

2-4. 案件進行についての確認事項2選

その⑬ ブランドの展開予定

ブランドの今後の展開についても、ご依頼時点でもし決まっている場合はお聞かせください。1商品を単品で押し出していくのか、それとも複数商品を徐々に増やしていくのかなど、先々の展開イメージがある場合はそれを視野に入れたデザインのプランが可能です。

その⑭ スケジュール

開発スケジュールについて、納期が決まっている場合は必ずお伝えください。※T3デザインでは、納期が確定していない場合はスケジュールのご提案もさせていただいています。

初回のプランご提案までのスケジュールに関してはこちらのブログでもご紹介しています。

企業の目標・目的 叶えたいビジョンを共有ください

3. オリエンテーションを通して円滑な案件進行を

以上、「デザイン会社へ依頼する 【オリエンテーション】で伝えるべき14のコト」でした!はじめての外注依頼を検討されている方や、デザインの発注でお悩みの方は上記の項目を参考に要望をお伝えいただければスムーズかなと思います。

まずは営業担当が丁寧にヒヤリングさせていただき、ご要望に合わせた進行方法等をご提案させていただきますので気軽にご相談頂ければと思います!

お問い合わせでよくある質問をまとめたブログもございますので、デザインを依頼する際に疑問点がありましたら、参考にしてみてください。

お問い合わせはお電話でもお問い合わせフォームからでもお受けしております。