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【2019年度 GOOD DESIGN AWARD】グッドデザイン賞を受賞しました!

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みなさん、渋谷からこんにちは。デザイナーのJです。今回はT3デザインにとって大きなトピックのお知らせです!

この度、私がデザインを担当しました“ポケットスクエアバッグ”が2019年度グッドデザイン賞(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞致しました!ご存知の方も多いかもしれませんが、毎年様々な分野のデザインが多数選出されているグッドデザイン賞。毎年テーマが異なるのですが、今年のテーマは「美しさと共振力」でした。

光栄なことに受賞はできましたが、正直プロダクトデザイン経験はほぼ無かった私が数々の困難を乗り越えながらも長い年月をかけ、グッドデザイン賞という光栄な賞を頂いた経緯をゆるーく、まとめてみました!

1.受賞プロダクトは「ポケットスクエアバッグ」

1.1 ポケットスクエアバッグってどんなもの?

今回受賞したプロダクトは「ポケットスクエアバッグ」。その名の通りバッグなのですが、折りたたむことで収納時はカードケースサイズ程度までコンパクト化ができます。シャツのポケットからサッと取り出してスマートに買い物ができます。

プリーツ加工になっているので、使用時は一瞬で広がり、出番が終われば簡単に折り畳むことができます。これでもうレジ前でモタつくこと無し!非常にスマートなマイバッグです。折りたたみ時はまるでポケットチーフのように薄くて小さいのにいざ広げるとそれなりに内容量があり、思っている以上に物が入るんです。

意外と結構入るマチ付き設計 ※写真はイメージです。

1.2 審査委員評価コメント

今回、グッドデザイン賞受賞にあたって審査委員の方からコメントを頂きました。

使い捨てプラスチックバッグの便利な生活に慣れている現状から、エコバッグを自ら持ち歩く循環型の生活スタイルへのシフトが社会的に急務になっている。市場にも多くのエコバッグが販売展開されているが、そのほとんどは「収納時のサイズをコンパクトにすること」を意図してつくられており、バッグに入れてエクストラバッグとして持ち歩く際の有用性はあるものの、その厚みや膨らんでしまうことが手ぶらでポケットに入れて持ち歩くことへの抵抗感を生んでいた。このポケットスクエアバッグは、収納時の畳んだ形状がとても薄いため、ポケットに入れて持ち運んでも気にならない。一瞬で広げられ、一瞬で折り畳めるための15面のプリーツ加工も効果的で、常に持ち歩くエコバッグとして、有用性が高いことが評価された。

(引用元 グッドデザイン賞公式サイト)

2.発案から商品化までの道のり

T3デザインでは毎年、グループ会社からの依頼でグッドデザイン賞を獲得すべく社内プロジェクトチームが結成されるのですが、実は私がポケットスクエアバッグのアイデアを出したのは今から3年前、2016年でした。

2.1 始まりは一枚のリーフレット

その日は休日だったのですが、どこかにグッドデザインのタネが転がっていないかと町を徘徊していた時のことでした。グツグツと煮詰まった脳みそを一度リフレッシュさせようと思い、カフェに。そこでふと持ち帰り自由のリーフレットの束が目に入りました。それは名刺サイズのカード型リーフで、開くとお店巡りの地図になっていました。その時は何気なくポケットに入れたんですが、帰り道で開けたり閉じたりしているうちに「これがバッグになっていたら便利だしそんな商品は見たことないのでは・・・!」と閃き、。思いがけない場所でアイデアのタネを見つけたのです。

発想のきっかけになった始まりのリーフレット

2.2 制作開始・・・そして失敗

早速アイデアを会議でプレゼンしたところ、これは是非提案してみようとなりました。まず、バッグとしての強度を出すためにタイベックという強度のある合成紙を選びました。折りたたみ時はカード型にしたかったので台紙部分は何度でも使えてカラーバリエーションもある厚手塩ビ板をセレクト。「見た目も強度も素敵にするぞっ!」と張り切っていたわけです。

ですが、知識の無かった私は提案してから大きな壁に直面することになりました。。。壁その1はこの2つの素材、実はメチャクチャにコストがかかるんだそうです。そんなこと知る由もない私が企画していたのは”増し増し”の超豪華仕様(笑)。壁その2は、そもそもこの両方の素材をくっつける方法を全く考えていなかったんです。考えられる方法としては熱でくっつけたり、テープで貼ったり、糸で縫ったりと様々。そんな増し増しで出した見積もりはというと・・・

高けーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!

の一言。そうして、グッドデザイン賞に応募する前にあっさりと、雲散霧消、忘却の彼方に海の藻屑となって消えたわけです。

サイズ検証だけでも無数の案を出しました

2.3 ビッグチャンスの到来

そして2019年もグッドデザインプロジェクトメンバーに入り、なんと諦め悪く今年もポケットスクエアバッグをゴリ押ししようとしていた私ですが、正直「ないわ~」なムードに包まれているのを肌で感じていました。そんな中、潮目が変わる出来事がありました。2019年6月、経済産業相がスーパーやコンビニなどで配られるプラスチック製レジ袋の有料義務化の方針を固め、2020年4月1日からの実施を目指すと発表。それを受けて、一躍プロジェクトのステージに踊り出たのがポケットスクエアバッグでした。頑張れポケットスクエアバッグ!

2.4 無駄を無くした超シンプル形状へ

こうして見事に再浮上を果たしたポケットスクエアバッグですが、今回応募するにあたり、前回の反省を存分に盛り込むこととなりました。生地はコストを抑えつつ加工しやすいナイロンに変え、折り方はプリーツ加工というカーテンの蛇腹折りなどに施される熱加工を採用しました。カード型の台紙という案も姿を消し、結果として無駄のない超シンプルな形状に生まれ変わりました。

そうして追い風に煽られ見事時流に乗ったポケットスクエアバッグは有用性が高いと評価を受けるまでにイノベート(言いたいだけです)することができました。いいぞポケットスクエアバッグ!

3.まとめ

冒頭にお伝えした「プロダクトデザイン経験がほぼ無い私が受賞をするまでの経緯」についてですが、今回私が注力したことは、ひたすら自分が獲れると思った案を提案し続けることでした!もちろん私個人だけの力ではなく、本当にプロジェクトチームの皆のおかげだと思います。素材や仕様を丁寧に教えてくれた先輩と企画制作チームの皆さん。そして無数の屍、、、ダミーサンプル作りを一緒に手伝ってくれた新卒や当時新卒だった皆のおかげです。(模範解答)

先日公式サイトにて結果発表が行われましたが、これから審査委員による報告会や受賞展があるそうなので、今から楽しみです。
今回ご紹介したポケットスクエアバッグのについてのお問い合わせはコチラからどうぞ。

以上、Jでした!

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