東京都渋谷のパッケージ・グラフィックデザイン 株式会社T3デザイン

創業70年の老舗食品メーカー、萬有栄養様にT3デザインの印象を聞いてみました!

2020.04.22
インタビュー
創業70年の老舗食品メーカー、萬有栄養様にT3デザインの印象を聞いてみました!

以前、行った「クライアントインタビューシリーズ」が復活!T3デザインがクライアントにあれこれとお話しを聞かせて頂きます。パッケージデザインの話しから経営論(?)まで、実績ページではお伝えできない内容満載!今回は2016年のお取引開始から複数の商品デザインを担当させて頂いている萬有栄養株式会社様。救難食料や調味料を製造、販売されている創業から70年、老舗の食品メーカーさんです。今回は岩垂社長直々にお話しをお伺いに、目黒川に桜が咲き始めた頃にお邪魔させて頂きました。

※本インタビューは東京都の外出自粛要請が発表される前に実施されました

目黒川の桜
目黒川の桜

T3デザイン(以下T):今日はお時間をいただきありがとうございます。今回はT3デザインにご依頼いただいてから現在までを振り返りながら、その時の想いだったり、率直な感想だったりをお伺いできればと思います。最初にお問い合わせを頂いて、そこからお打ち合わせがスタートしたかと思うんですけど、きっかけは何だったでしょうか?

萬有栄養岩垂様(以下萬):そもそも食品や他のジャンルにおいても商品というのはパッケージデザインが売れ行きにかなり影響すると考えています。以前はパッケージ制作を依頼していた印刷会社にデザインもお願いしていましたが、いずれは本格的なデザイン会社に頼んでみたいという思いがずっとあったんです。2年程前、弊社の非常食が前回のリニューアルから10年経って再リニューアルをすることになり、インターネットで様々なデザイン会社の実績(ギャラリー)を調べ上げました。個人的にはネスレさんのようなふんわりした絵があるデザイン等が好きで、そういったセンスをもったデザイナーがいないかなと探していました。

そんな中、色々と検索しているうちにT3さんを見つけました。T3さんの実績に掲載されていた防災ヘルメットを被ったヒヨコのようなイラスト系も気に入りましたし、化粧品に見られるようなシンプル系デザインも好きでした。また、弊社が目黒にあってT3さんは渋谷という距離的な近さから融通も効くと考えました。これは運命かなと(笑)。最初はT3さんがどんな会社なのか知りたいと思い、こちらから訪問させていただきました。その際にお会いしたのが熊谷さんと小野さんでしたね。実際お会いするとデザイナー的雰囲気みたいなものをビシバシ感じましたよ。

T:非常にありがたいリアクションですねそれは(笑)。

萬:お二人とも目力がありちょっと違うなという空気を感じました。でも慣れてきたのか最近はそれほど感じないような(笑)。

目黒川からほど近い場所に位置する萬有栄養株式会社様。
目黒川からほど近い場所に位置する萬有栄養株式会社様。

T:デザイン会社を選ぶ際に他にも判断材料となったものはありましたか?

萬:T3デザインさんは会社名や会社ロゴもいいなと思いました。なんといっても会社を象徴している部分ですからね。それと在籍デザイナーの人数もチェックしていました。

T:実績に加えて社員数などの会社規模を含めてご評価頂いたといったところでしょうか?

萬:そうですね。人数というかデザイナーさんとの相性なども踏まえて選択の余地はあった方がいいのではと考えていました。T3さんの実績には製作者名も記載されていて素敵なセンスだなと感じる方が何名もいらっしゃいました。

T:最初にご依頼いただいた商品はER(救難食糧)ですよね。ちょっと前の話になるので覚えられている範囲で構わないのですが、T3デザインがご提案したデザインは、期待に対してどうだったのでしょうか。

萬:はっきり覚えています。ご提案頂いたデザインは期待を軽く飛び超えていました(笑)。別の社員も同じことを言っていましたよ。最初に3案ご提案いただいたのですが、いちばんびっくりしたのは錨(いかり)のマークが顔になったデザインでした。もう1案の再生紙の地色をそのまま使い青と白をあしらったシンプルなデザインも気になっていて、再訪問していただいた際にいざどれにしましょうかという段階で「インパクト的にはストライプかな、でもどちらも捨て難い」とお伝えしたところ熊谷さんが「同じ商品でパッケージ違いはどうですか。」と言ってくれて、異例ではありましたが両方を採用することになりました(笑)。

ヒジョウショクER
最初にT3デザインがご提案させて頂いた案が採用された「ヒジョウショクER」

T:ありがとうございます!結果としてはその後も御社の商品のデザインをたくさんさせて頂くことになったんですけど、それは初回のご提案でご満足いただけたということなんでしょうか?

萬:たいへん満足しました。T3さんに全商品をお願いしたいなと思いました。それほど最初のインパクトは大きいものでした。

T:お話しを聞きながら「こういうのどうですか?」っていうご提案を繰り返し展開させて頂いたんですけど、「萬有栄養さんからの要望はどういう依頼なのか」っていう解釈の正確さと、プラス「こういういうところがいいんじゃないか?」という提案力についてはデザイナー毎でT3デザインは考えながらやっているんです。それが非常に評価を頂いたっていうことに繋がるのかなと思っています。

萬:そうですね。弊社の要望に沿っていてかつそれを上回るデザインをご制作いただいております。T3さんは電話やメールでのやり取りのレスポンスも早いので助かっています。

T:T3デザインでリニューアルを担当させて頂いてから3年目になるんですけど、リニューアルをした前後では新規のお客様が増えたとか販路が拡大したとか、そういった事ってありますか?

萬:そうですね。今までとは違った客層からのアクションが増えてきましたね。デザインを気に入って購入してくれたことが分かるコメントなどもいただいておりまして、本当によかったなと思います。無骨なイメージが払拭されたので、個人の方の購入が増えてきているのはとても嬉しいですね。

T:新たな客層が広がったということですね。他に、売り上げとは別で何か変わった事ってありますか?リニューアル以降、例えば岩垂社長の気持ちだったりとか…。

萬:自社の商品に対してさらに自信を持てるようになりましたし、より多くの人に知ってもらいたいと思うようになりました。個人的には仕事をしていて最も楽しみにしている事のひとつなのが依頼していたデザインが上がって来る瞬間です。もう待ち遠しくて苦しいくらい(笑)

T:今までのデザインを変えることで気持ちを新たに取り組めているのは嬉しいですね。

萬:そうですね。今回のデザイン変更で社員たちも自社の商品に対しての自信と期待が増しているようですよ。

萬有栄養株式会社、岩垂社長
萬有栄養株式会社、岩垂社長

T:萬有栄養さんは商品自体も独自性が高い商品じゃないですか。市場に対しての独自の提案ができるっていうのは個性が際立ち、ブランド価値が上がっていくんじゃないかなとは勝手に想像はしていたりもします。

萬:食品のパッケージは美味しそうに見える写真を主体としたものが多いですが、弊社はもっとデザインにウェートを置いたものにしたいという想いがありました。それがT3さんと良くかみ合い、いわば『食品とデザインのコラボ』という新たな価値を生み出したと思っています。食品専門店や防災グッズのコーナーだけではなく、おしゃれなグッズを扱っているセレクトショップのようなお店にもぜひ置いていただきたいですね。

T:今までよりも日常の備えは重要だという意識は年々高まっていると思うので、そういったニーズにうまくはまっていけるような商品の見せ方も今後ご一緒に考えていけたらなと思います。

萬:そうですね。T3さんにはWEB作りもお願いしているので今後は商品デザインだけでなくそのPR的な部分でもぜひ協力していただきたいです。

T:ありがとうございます。社長、最後に何点か写真だけ撮らせてください。今日はありがとうございました。

萬有栄養株式会社サイト