東京都渋谷のパッケージ・グラフィックデザイン 株式会社T3デザイン

注目のコンビニパッケージをデザイナーたちで持ち寄ってみた~前編~

2020.10.28
社員ブログ
注目のコンビニパッケージをデザイナーたちで持ち寄ってみた~前編~

天の声:...みなさん、聞こえますか?私は今みなさんの脳内に直接話しかけています....天の声です。今日はコンビニお菓子大好き3人のデザイナーに集まってもらいました。

渋谷のJ(以下J):食べ物のデザインならおまかせあれ、シズルチームデザイナーのJです。
斉京(以下斉):デザイナーの斉京です。よろしくお願いします!
かわし(以下か):T3デザインのフリー素材兼デザイナーのかわしです。

天の声:さて、今回はタイトルの通り“注目のコンビニパッケージをデザイナーたちで持ち寄ってみた”というブログを書きたくてお集まりいただきました。社内でも自分の買ってきたお菓子を見せ合ったりパッケージについて語り合ったりしてるでしょ?あれをやってください。
か:かわいいキャラのグミとかつい買っちゃいますよね!
J:パッケージのシズルの良さを語りたくて、お菓子を買っちゃうときもあるね。
斉:T3デザインの実績もどんどんお菓子のパッケージが増えてきましたし、あらためてパッケージ研究するのもいいですね。

天の声:...はい。というわけで、みなさんの買い出しが終わったところまで時間を飛ばしました。今日はここにある全てのパッケージデザインについて語り終わるまで帰れまテン。よろしくお願いします。

\\\ドーーーーーーン!///

お菓子集合写真

か:....しまった買いすぎた!!


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1. しょっぱうまいよね、スナック菓子編

1-1. ポテリッチ

斉:それではさっそく...この企画の買い出しで店頭に入ったときに、まず一番に目に入ったのがこのポテリッチなんです。見た瞬間にあれ?って違和感があって、ミミが横にある!って気づいたんですよ。

ポテリッチ

か:普通は上下ですよね。
斉:そう!それでよくみたら“自立するから食べやすい”ってあって、だからこの形なのかーってなりました。
J:なるほどね。僕は結構無理やり折りたたんで自立させて食べてたりするから、このギミックはありがたい!そしてこのレイアウトも、ポテチのシズルと芋のシズルが引き立つレイアウトになっているのがいいね。
か:芋感のあるシズル、いいですよね〜。バター醤油が特に!あぁ〜お腹すいてきた。

J:そういえば、斉京さんはなんで自立してることよりも先にミミの位置に目が行ったの?
斉:実は私、学生の頃コンビニでバイトしてまして...
か:え!意外かも...
斉:そこで陳列する際に必ずミミをピンと張るっていうルールだったんですよ...それでミミに目が行ったんです。
J:そうなんだ。僕もコンビニバイトしてたよ。どこのコンビニ?
か:あ!実は、私の母もコンビニで働いてて〜

天の声:その話長くなりそうなんでやめてもらっていいっすか?

1-2. とうもりこ

J:じゃあ次は僕からの紹介...見てくださいこのシズルを!!!

とうもりこ

か:すごい!プリップリのとうもろこし目が奪われますね、これは。
斉:撮影かCGか...どっちにしろ大変だったろうな。
J:同じとうもろこしでも、アングルを変えてるね。
斉:ゆでたてとうもろこしの方はぷりっぷり感で表現して、焼きとうもろこしの方はこの背景の湯気とかを意図して見せている感じがしましたね。

か:キャラクターとのコラボですけど、上の写真の世界観と下のグラフィカルな感じとうまく両立してますね。
J:結構大胆なレイアウトだけど、細かい違いを出してるね。下のシズルも少し違うし、パウチの材質も焼きとうもろこしの方が少しツヤだったり。

斉:なんかシズル見てたらお腹すいてきましたね...
か:天の声さんが見ていないうちにちょっと食べましょ!
天の声:おい。

1-3. スモーキープリッツ

斉:これもおいしそ〜なシズルですね。
J:うるさくない程度の湯気がいいライブ感を出してるよね。今、できたて!って感じ。

スモーキープリッツ

か:タイトルとかが結構センターに大きく入っていて、シズルはその後ろって感じなのにすごく目に入ってきますね。味のシズルって小さめで添えてあるのも多いですけど。
斉:それができるのは、通常のプリッツより小さいこのサイズ感だからこそじゃないかな?贅沢さとおいしさのちょうどいいシズルのサイズがこのバランスになったんだろうね。
か:普通のプリッツよりも小さくて、おつまみみたいな感じでも食べれそうですよね。
J:燻製の濃い味が伝わってくるね〜。あれ?裏面のラク食べポケットっていうのがあるよちょっとあけてみる?

ごそごそ...

スモーキープリッツ2

斉:お、中身も可愛い!
か:裏も手書き風で、ワインが美味しいイタリアンの黒板メニューみたいですね。
J:すごい...このプリッツ立つぞ...!(アムロ)
斉:やっぱりこういう形状の工夫も増えてきているんですね〜。

1-4. カレーせん

か:あ〜〜!見てくださいこのカレーせん!!!
斉:なんだなんだ 笑
か:コンビニの小さいサイズになってもぱっと見てわかる、あのカレーせん感!さらに今っぽい手書き感も入ってますよ。左上の白いのなんだろう...って思っていたら、これ全体がカレーライスになってる〜とんでもかわいい...
J:しかもちょっとご飯がロゴを避けてる 笑
斉:透明なパッケージのときにはなかったよね、たしか。シンプルなのにちょっとレトロ感が良い。

カレーせん1

か:あ〜〜!ちょっと見てくださいよココ!!!
J:どうしたどうした 笑
か:チャックがイラストになってる!この形のチャックじゃないのに!

カレーせん2

斉:ほんとだ!たしかにチャック付きのお菓子は増えてきたけど、この表現はありそうでなかったね 笑
J:こういうコンビニ向けのサイズ展開が思わぬリニューアルに繋がったりもするんだね。
か:ふ〜。なんか大興奮しちゃいました。やっぱりお菓子のパッケージは工夫の塊ですね。


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2. ごくごく飲めちゃう、ドリンク編

2-1. 果実おもい ラ・フランス

天の声:はい。じゃあ次はドリンク編ですよ〜ブログではカットするけどみんな凄い喋りすぎだからね。巻きでね。
J:はーい。では、どんどんいきますか!僕から紹介するのはこちらの果実おもいラ・フランスですね。こちら、店頭で見た時に、すごく目立ってたんですね〜。
か:紙パック全体が箱になってるんですね!出荷されたての新鮮な感じ!
斉:名前の通り大切に育てましたって感じが伝わるね。ラベルもいい味を出してますね〜
J:ギフト的な...こんな感じで、大切に持ちたくなるね。

ラ・フランス
ちょこん

か:あらかわいい〜。こういう紙パックのドリンクって全体的にその味の果物の色になりがちですけど、箱にしちゃうっていうのが面白いですね。

斉:側面までちゃんと木目になってて、細かいこだわりがいいね!
J:店頭映えと細かなこだわりを兼ね備えた、おもしろいパッケージだったね。

2-2. ごろっと果実

か:さて次は...あれ、ラベルが逆さまになってる!!!!!まさか入稿ミス!?ひい〜〜!!と思ったあなたそこのあなた!こちらのごろっと果実をよくご覧ください。

なんと、この向きで合っているんですよ!

斉:え、なんかYouT◯beはじまった?
J:リアクションがすごい。

ごろっと果実1

か:まあまあ、ほら見てください。どうしてこんな逆さまなデザインになってるのかを...
斉:あ〜中に角切りになった果実が入ってるから逆さまにして混ぜて欲しいってことか。
J:なるほどね。デザインが逆になっていれば自然と逆さにして読むし、ユーザーの動きを読んだ斬新なアイデアだね。それが結果的に、店頭でも目立つ良い違和感になってる。
天の声:飲み口が広いのも、ごろっと果実系の嬉しいところだね。
か:(天の声さんにまで説明したいところ全部言われてしまった...。)
斉:あとこのごろっと果実をイメージしているであろうパターンも可愛いね。パインとピーチであしらいも違うし...

ごろっと果実2

か:あ!そしてここも見てください。説明文は読める向きだけど“さかさま”は逆さまになってますよ。こういう細かい仕掛けがいいですね〜。
斉:そうみると他にも文字の向きが入り混じってるね。計算されてる!

2-3. 生茶 ほうじ煎茶

斉:続きましてこちら...ほうじ煎茶タイプの生茶なんです。ノーマルなタイプの生茶は緑色がメインだったと思うんですが、こちらはほうじ茶らしい秋らしいカラーになってました。私この生茶シリーズ好きなんですよ〜。

生茶 ほうじ煎茶

か:マットな質感がいいですよね。上質感や生茶らしさがでてていいですね。
J:僕はこのゴールドの文字が好きだなぁ。スマートな極細フォント。ギラギラしない上品さがいいね。
斉:この後ろの茶葉のグラフィックもいいですよね。色も変わっているのに遠目でもすぐ生茶だってわかるシルエット。
か:こういう味違いだったり、高級感やグレードの差の付け方はやりすぎてもダメだし、同じすぎてもいけない、デザインは奥が深いですね。
斉:(この会が終わったらすぐに飲もう...)
天の声:(おい。)

2-4. 紅茶花伝 CRAFTEA

か:さて、続きましてはクラフティー。ちょっぴり小さめのサイズが出ていました。
斉:これまた、かわいい飲み物だね!
J:既存であった大きいサイズの時は、シュッとした形でクリアな印象だったけど、結構変わったね。
か:可愛さの秘密は何と言ってもこのパステルなカラーリング!特にレモネードのイエローにライトブルーなんてかわいいの暴力です。
斉:ここ!この手書き文字も良い抜け感でカワイイ!
か:ここ!シズルがちっこいのもカワイイ!

紅茶花伝 CRAFTEA

J:(なんかキャピキャピしてきたな...)この丸いフォルムと、PETのところのマットも可愛らしく感じる要因だね。
斉:そうですね!クラフティーの果実がタイル状に並んだ特徴を残したまま以前のクリアな印象から変わったのが、すごいですよね。

2-5. ZONe

J:ドリンク編のラストはこちら。エナジードリンクのZONeです。あんまり見たことがなかったけど...目立ってましたね。
斉:それにしてもJさん似合いますね〜隣に置いて写真撮りましょう笑

パシャ

 ZONe1

か:締め切りに追われてる感出てますねえ...
J:やめてよ〜。それはいいとして、エナジードリンクってシズルはないものが多いよね。なんでかな。
斉:エナジードリンクってやっぱりシズルよりも効果感とかが大事だからじゃないですか?
か:これもパワーがすごいですよね!グラデーションと、電源みたいなアイコンが効いてます。

天の声:解説しよう。これはゲーマーに向けたエナジードリンクなのである。
か:ゲーマーな天の声が聞こえる!
斉:ほんとだ、よく見たら下の方にDEGITAL PERFORMANCE ENERGYって書いてある。
J:そう考えるとアイコンが“e”にも見えるような...e-Sportsとかっていいますもんね。
か:上にもVer.1.0.0ってありますよ!次に出るものはバージョンアップしてたりして...
斉:こういうターゲットに特化したデザインをつくるのもすごく楽しいよね〜。

….

J:ふ〜やっと半分くらい紹介が終わったか...なかなか語り合ったなぁ。って、あれ!?もうこんな時間!?このペースじゃまだまだ終わらないよ...まぁでも、夜遅くなろうと、ZONeがあるから大丈夫 (ニヤッ)

か:ヒィッ...
斉:いや、大丈夫じゃないです。続きはまた次回にしましょう!
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3. デザイナーたちの座談会はまだまだ続く...

天の声:というわけで、ついデザイナーのトークが熱くなってしまったので、このブログは前編と後編で分けることになりました。コンビニは24時間ですが私たちはそうもいきませんからね!

それでは、まだまだ語れる...“注目のコンビニパッケージをデザイナーたちで持ち寄ってみた〜後編〜”をお楽しみに。

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