1. プロジェクトの背景
ER PLUS ブランディング
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萬有栄養株式会社様の非常用食品「ER」の歴史は古く、1965年まで遡ります。当時の運輸省船舶局(現・国土交通省海事局)からの「『船舶用救難食糧』をつくってほしい」という一声から、緊急時に調理不要ですぐに食べられるビスケットバーが生み出されました。それから現在まで、自衛隊、航空機の備蓄食糧として選ばれ続けています。近年、社会全体の防災意識の高まりを受け、「ER」は一般企業や家庭における災害用の備蓄食糧としての需要も目覚ましく増えています。
今回T3デザインが担当するのは、その新商品。防災意識の有無にかかわらない全世代へ向けて、より生活に溶け込みながら「いざ」に備えておける非常食の画期的なパッケージをデザインします。
2. 課題とそのアプローチ
競合商品との差別化
度重なる災害により、災害用非常食や備蓄用品はいまだかつてなく脚光を浴びています。各飲食店やお菓子ブランドなどが次々と開発に乗り出し、以前よりずっと市場が賑わっている状態です。そのため、従来は実用品・必需品として手堅く購入していたユーザーの中に「選択の余地」が生まれました。より好きな味のもの、美味しそうなもの、持っておきたくなるデザインのものが選ばれていく今、新しい「ER」には、競合との強い差別化が求められています。
仕舞い込んでしまうにはもったいないデザイン性を
非常食は、一度買ったら出番が来るまでは仕舞い込まれてしまうのが常です。そのため、多くの非常食のデザインは簡素・堅実なものに落ち着きがちでした。それなら普段から部屋の中にあっても邪魔にならない、仕舞い込んでしまうにはもったいないようなデザイン性の高いパッケージにしてみてはどうか。さらにはフレーバー展開も想定してカラーが映えるデザインを、という要望がありました。
非常食を、普段のおやつに
いつも目に入る場所にあっても邪魔にならない高いデザイン性、いざというときにさっと持ち出せる気軽さという観点から「非常食を、普段のおやつに。」というコンセプトを打ち立てました。その味わいや食感にもこだわりをもって作られている「ER」だからこそ、非常食としてだけでなく、普段のおやつやギフトとしても楽しめるようにブランディング。贈り物としての側面も大切にし、開封する瞬間にわくわくできるような工夫も凝らしました。
3. デザインのポイント
メープル風味やココナッツ風味など特別な味わいにも注目し、非常食としてだけでなく、普段のおやつやギフトとしても楽しめるようにブランディング。他社製品との差別化のため、非常食らしさを排除したシンプルでスタイリッシュなデザインを目指しました。
ギフト需要も想定し、外箱はまるで風呂敷包みをほどくように展開する仕様で、商品をセットする際に贈る気持ちがセットされるような、丁寧な所作が感じられるようデザイン。開封する瞬間にもわくわくできるような工夫を凝らしています。
ユーザーが商品を開封すると同時に、贈り物としての気持ちや楽しみも一緒に感じられる、そんなシチュエーションも想定しました。
4. 総括
クライアントには大変満足していただき、好評を得ています。また、この「ER PLUS」については、「Topawards Asia」「タイポグラフィ年鑑2024 審査員賞」「日本パッケージデザイン大賞 入選」と国内外から高く評価される結果となりました。