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1960年代がロマンチックすぎる話

2020.07.27
社員ブログ
1960年代がロマンチックすぎる話

はじめまして、ゆいまーると申します。今年4月にT3デザインに入社したばかりの新入社員です。入社前は、読者として楽しんでいたこのT3ブログに、まさか自分が投稿する日がくるなんて…なんとも不思議でドキドキしますが、一生懸命執筆してまいりますのでよろしくお願いします!

早速ですが

1960年代がアツい!

ほとんどの方はいきなり何を言っているんだと思われるかもしれません。でも、あえて声を大にして言います。

1960年代がアツすぎる……!!

今回はこのブログを読んでいただいて、私の大好きな1960年代という華やかな世界に酔いしれていただきたいです。是非ピンタレストなどで「60年代」と調べてみてください。最高にレトロで華やかな画像がいっぱい出てくるはずです!音楽、ファッション、思想…魅力的な点は数え切れませんが、今回は私が最も好きな1960年代を舞台にしている映画を紹介していきたいと思います!

1. 1960年代の社会。

まず、1960年代ってどんな社会だったのでしょうか。少し真面目な内容になってしまいますが、ぜひこちらを踏まえて1960年代の世界観に触れてみてください。

1960年代の主な出来事を並べると、

  • ベトナム戦争本格化
  • 差別反対運動の激化
  • ケネディ大統領暗殺
  • 中国で文化大革命

……と、世相的には華やかとは言い難い時代だったのですが文化的な出来事を並べると、

  • ビートルズが大活躍
  • ローリングストーンズデビュー
  • アポロ11号、月面着陸
  • ヒッピー文化が流行
  • サウンドオブミュージックが大ヒット
  • ミニスカートが大流行

(アポロ11号は、文化的かはおいておいて……)そうそうたるメンツが出てきました。1960年代は世界的ミュージシャンが誕生したり、宇宙に向けた人類の希望が見えてきたり、今では当たり前のミニスカートが大流行したり…華やかで希望あふれる文化が広がった時代でもあったんですね。

文化の中心は若者で、戦争や社会運動で荒れた社会に対するカウンターカルチャーとして様々なアートや思想が生まれたといわれています。(欧米の若者を中心に大流行した、「自由、平和、愛」を強調するヒッピームーブメントやモッズスタイルも、この時代を代表する出来事です)

私が1960年代を推す理由は、大変な時代の中で、こんなにもエネルギッシュで華やかな文化が花開いたというギャップに心打たれたからかもしれません。前置きが長くなりましたが、ここからは1960年代の素敵な世界を紹介していきます!よろしくお願いします。

2. 1960年代のファッションが素敵な映画紹介

2-1. 色遣いが素敵な『ロシュフォールの恋人たち』


1作目は、フランスのロシュフォールという港町を舞台にした作品。『シェルブールの雨傘』で有名なジャック・ドゥミ監督のミュージカル映画です。(最近「愛はあるんか?」の女将さんが成りきっていたやつです)『シェルブールの雨傘』もとってもおしゃれで素敵な映画で、現在でもオマージュされた作品や広告を見かけます。

ストーリーはフランス西南部の海辺の街ロシュフォールに住む、美しい双子姉妹を中心に進んでいきます。姉は音楽家、妹はバレリーナとして花の都パリで活躍することを夢見ていました。ある日、彼女たちは年に一度の街の祭りでショーに出演することになり、物語は急展開を迎えます。彼女らの華やかなショーと、ロマンチックな恋愛に目が離せません!

ちなみにダブルヒロインである双子姉妹の妹を演じるカトリーヌ・ドヌーヴはフランスを代表するウルトラ美しい大女優です(シェルブールの雨傘の主人公でもあります)

街の若者たちの服装が、カラフルで華やか...パステルカラーからビビットカラーまで、カラフルだけど全体の調和が取れている感じがとてもオシャレです。ミニスカートをはいたお姉さんたちと、たくましい水兵さんたちがリズミカルな音楽に合わせて歌って踊る場面は圧巻です!(このシーンは、映画『ラ・ラ・ランド』の冒頭、高速道路で人々が歌って踊るシーンのもとになっているそう)

当時の若者のファッションを楽しむ遊び心と、明るさが伝わってきてたくさん元気をもらえる作品です!

2-2. 大人の美しさ漂う『ティファニーで朝食を』


2作目は、ハリウッド映画から。1960年代は、かの有名な大女優、オードリー・ヘプバーンが活躍した時代でもあるんです。この作品、おそらく知らない方は少ないのではないでしょうか。でもその一方で観た!っていう方は少ない印象です……。

この映画はニューヨークの宝石店ティファニーの店前でデニッシュを食べる娼婦のホリーと、彼女の上の部屋に引っ越してきたポールのラブロマンスです。オードリー・ヘプバーン演じるヒロイン…とっても美しい。ラグジュアリーなドレスをまとった麗しの大女優は必見です!(実は主演は当初マリリン・モンローがキャスティングされてたらしいです。そっちも観てみたい..……)

挿入歌である『ムーンリバー』はとっても良曲です!原作が小説なだけあって、台詞にも深みがあってお話しとしてもとても楽しめました。

なにより、ヒロインの服装がめちゃくちゃ素敵なんです……!!広く知られている黒いドレス姿だけでなく、大きなアイマスクがセットのパジャマ姿もとっても可愛らしいです。ドレス姿からセレブ感が漂っていますが、彼女は実はしがない娼婦。毎朝ティファニーの前でデニッシュをかじるしかできない身分でした。そんな彼女なのになんでこんなに素敵で憧れてしまうのか……。豪華なアクセサリーや高いブランドものを着るよりも、限られたこだわりアイテムをさりげなく着こなす姿に、当時の人たちの生き様のようなものを感じました。

2-3. 色鮮やかな昭和を演出する『今夜、ロマンス劇場で』


続いては日本の1960年代が舞台の映画を紹介します!日本の1960年代といえば、まさに高度経済成長期。一番有名な出来事は1964年に開催された「東京オリンピック」です。その後1970年の「大阪万博」に向けて、多くの日本の産業が大いに盛り上がった時代でもあります。今回紹介する『今夜、ロマンス劇場で』は、そんな1960年代の人々の一面を楽しく華やかに演出しています!

衣装も街もとってもカラフル……!!映画制作会社を舞台にしているだけあってきらびやかでインパクトのある世界観で、2018年の公開当時も話題になりました。時代劇などでも活躍された俳優の加藤剛さん晩年の出演作でもあります。

主演の綾瀬はるかさんが演じるのは、映画の中から飛び出してきたお姫様、そして坂口健太郎さん演じる映画監督を夢見る青年……この2人のラブロマンスです。最初軽くあらすじを読んだときは「ベタやなあ」なんて思っていた私ですが、かなり面白かったです。とっても良作…素敵なラブストーリーだなあ。

そして、ファッション!!綾瀬はるかさんがおしゃれすぎます。まさに昭和レトロ。カラフルだけどバランスよく、センスのある着こなしがたまりません。映画HP を覗くと、映画内の衣装が特集されたページがあるほど、ファッション的にも大いに楽しめる映画だと思います。(休日にはこういうレトロなファッションで、下北沢でも歩きながら喫茶店でコーヒーを飲みたいものです。)

夢に向かって突き進むエネルギーに満ち溢れた様子はまさに高度経済成長期だなあと思いました。夢も恋愛も、人生をかけて叶える姿に、希望と勇気をもらえる映画だと思います!

2-4. 激動の時代をオシャレに魅せる『マッドメン』


最後は映画ではないのですが…アメリカのドラマを紹介したいと思います。『MADMEN』……このドラマ、ご存じですか?アメリカでは高い視聴率を誇った人気ドラマらしいです。私、これを初めて観たとき、とっても衝撃でした。泥沼劇…まさにこれです。「おぉ…」となる展開にハラハラドキドキ。

舞台は60年代ニューヨークの大手広告代理店。作中に出てくるニューヨークの街並みやオフィスの内装もおしゃれ……画面のどこを見てもオシャレです!!

もちろんファッション的にもとってもおいしいです。まさにニューヨークのオールドファッション!!このドラマは3人の女声が活躍するのですが、彼女たちはとっても個性的でオシャレさんなんです。

ゴージャスでエレガントなドレスを着こなす美人妻に、セクシーなタイトスカートの敏腕マネージャー、そして、大人キュートなかっこかわいいキャリアウーマン……!!文字にするとすごい圧を感じますね…映像で観るとさらに迫力があって、世界観にどっぷりハマってしまいました。わたしがスタイリストさんだったら、このドラマの仕事はすごく楽しいだろうと思います(大変そうですが笑)。

男性陣の洗練されたファッションも見どころです!品のよいネクタイとトレンチコート、オーダーメイドのスーツがとってもかっこいいです。激動の時代を生きた60年代の人たちは、最小限のものに、最大限のこだわりをもっていたのかもしれない。とってもロマンチックだ……。

3. 1960年代、やっぱりロマンチック!

本当に好きなものをひたすら羅列しましたが、60年代を舞台にした映画とドラマを数作品ご紹介してまいりました!いかがだったでしょうか?

私は60年代の世界観にふれると、胸が高鳴ってきます。言葉に表すのが難しいですが……華やかでオシャレ!というだけではなく、シンプルにこの時代の人たちに惚れ込んでいるんです笑 この時代は今と比べると不自由で悲しいことが多かったのではないかと思います。そんな時代に人々が自分らしく、強く生きている姿は、わたしにはカッコよく映るんですよね。ファッションだけでなく、音楽や街並み、今では見かけないレトロな車やタイプライターなど、グッとくる要素が詰まっているはずです!!私が作曲家だったら、一曲書けそうな気がします。

ハッ!アツく語ってしまいました

みなさん疲れた日や休日などに、ぜひ60年代のパワーをもらってみてください。それではまたお会いしましょう。ありがとうございました!