先日通勤のため地元の駅で電車を待っていたら、突然ヒジをつかまれて、「こっち並んでーーーーーー」って、小学校の遠足の引率をしている先生に言われました。デザイナーのO2Cです。
私は多趣味で、自転車を7台所有していたり、塊根植物(コーデックス=ガジュマルみたいにぷっくりした根の塊を持つ暑い国の植物)を沢山育てていたり、アニメも毎期チェックしてるし、TVゲームとスマホゲームもとにかくなんでもするのですが、わたしの多趣味のはじまりは「アクアリウム」というものかなと思っています。みなさんはアクアリウムというものをご存知ですか?
1. はじまりは中1でもらったグッピー
中1の時に同級生で床屋さんの息子からグッピーのメスをなぜかもらうところから、この壮大な物語は始まります。
ぱっと見、グッピーのメスって大きなメダカなんですけど、尾ビレに模様がキレイで興奮した記憶があります。そんなこんなで飼い始めて1ヶ月もしないうちに赤ちゃんが生まれました!卵じゃなくて、お腹から。グッピーはお腹の中で卵を孵化させて、赤ちゃんの状態で産むんです!ずいぶん前の事ですが、感動したのを覚えています!
そういえば、縁日の金魚とか、川で捕まえた魚とかしか飼ったことなくて、難しいイメージだった熱帯魚なんて飼ったことないから、地元の図書館をはしごして図鑑を借りまくって勉強したなー。だから生物の点数は良かったのかな・・・。
ここまで当たり前のようにアクアリウムについて書き連ねましたが、そもそもアクアリウムとは一体どんな定義なのでしょうか? 困った時のウィキペディア先生です。
アクアリウム - Wikipediaアクアリウム(英: aquarium)は、水生生物の飼育設備を指す。水族館のような大型施設から個人宅に設置するような小規模のものにまたがる概念である。英語の原義では公的施設の水族館と、個人などの趣味の範疇にあるものは明確に区別されず、要するに水生生物の飼育施設・設備を指す。日本ではその中でも特に、観賞用に熱帯魚(観賞魚)や水草などを飼育・栽培すること、またはそのために構築された水槽を含む環境を指すことが多い。アクアリウムは、1リットル未満の水しか入らない小さな容器から、水族館に据え付けられた巨大な水槽まで様々なものがある。楽しみ方も多様であり、個体の飼育を楽しむもの、魚と水草を配置して自然水景や縮景芸術を楽しむもの、品種改良を楽しむものなどがある。この愛好者は「アクアリスト」とも呼ばれる。アクアリストの人数と同じだけアクアリウムの楽しみ方があると言える。
つまり、私が中1の頃にやっていたグッピーの世話も立派なアクアリウムに該当します。アクアリウムという世界は、実はとても身近なものなのです。
それから時は経ち、アクアリウムの趣味はいつの日かやらなくなってしまいました。というのも以前は印刷会社→デザイン事務所→自宅でフリーランスデザインをしており、仕事が多忙だった為アクアリウムをはじめとした趣味から離れていました。転職しT3デザインへ入社後、趣味の時間がとれるようになり色々と充実した日々になっております。
2. 熱帯魚と水草が育って変化していくのが面白い!
では早速、私の水槽をご覧いただきたいと思います。
2-1. 水槽外観
うちの水槽の全容です。いわゆる水槽として売っているものを持っているわけではなく、大きなガラスの筒を水槽として利用しています。筒を水槽にしようと決めた理由は、直方体だと曲がり角があって、ぶつかってしまうかもしれないけれど、丸だと永久にビュンビュン回遊してくれるのではないかな?と考えたからです(結果ぶつかるやつもいるけど)。
この蓋はアクリルでできており、自分で採寸、図面を作成して工場に送り、作成。当時、会社の休み時間に厚紙でモックアップ作成を行いました。ガラスの筒がハンドメイドで、PCで描くような正円ではズレが生じるため、図面を作成しては修正を繰り返した良い思い出。アクリルカット業者に発注しましたが、図面を自作したので思ったほどお値段は高くなかったです。
照明は多くの実験を経てこの形・角度に決めました。検証をたくさんしたので家の押入れに使っていない照明がたくさん・・・。また、水を給水・排水するところが後ろの方に見えます。後ほど道具の項でご説明しますが、ガラスなのがこだわりポイントです。一般的な設備は色が付いていて目立ってしまうのですが、ガラスであれば目立ちません。でも割れてしまうことがあるので、注意が必要です。
水草は勝手に育っていきました。もちろん魚が泳げる程度の最低限のカットはしています笑 現在はスイレンの仲間がやたら育っており、それをメインにしております。水草たちは、いきなり枯れたり、いきなり育ったりするから見ていてとても面白いです。
2-2. うちで一番大きな魚の動画
私は魚には名前をつけない派です。種類はアピストグラマ・ラミレジィ。写真に写っているのはオスです。メスはどこかにいつも隠れています。
アピストグラマ・ラミレジィは前から飼ってみたい種類でした。実は、夫婦で子育てをする特徴があるんです。オスメスが交代で卵を守り、どっちかがご飯を食べに行くなどして協力。でも、よくケンカする。とても見ていて興味深い魚なのです。
また、成長すると姿が派手になることも飼ってみたかった理由の一つです。メスは成長してもずっと地味なのですが、オスは派手になります。幼魚期はメス同様、特に色がないのですが、繁殖期になるとキレイで派手な色になります。興奮すると歌舞伎役者の様な隈取りが表れます。
2-3. 最新の卵 産卵したときの画像
オスが卵を守っている写真です。卵は生まれたのですが、最近見かけない・・・どこ行っちゃったんだろう・・・。
3. 道具もイケてる
ADA(アクアデザインアマノ)という日本(新潟)の会社の道具を主に使っているのですが、道具がシンプルで素敵なんです。会社が新潟というのもあってかステンレスとガラスで作られた製品が多いです。
ピンセットとハサミも用途にあわせて色々あります。水草を植える用のピンセット、物を掴む用のピンセットや、低い場所に生えている水草をトリミングするハサミ、上の方の水草をトリミングするハサミがあります。
水槽の水をろ過装置へ送るための給水パイプと、ろ過装置から水槽へ水を送り出す排水パイプ。これらはガラスで出来ているので、水槽で使用すると目立たなくなり水景の邪魔になりません。
観賞魚用アイテムのパッケージとは思えないおしゃれさ。特殊な加工も素敵です!
4. 癒し効果もあるアクアリウムはいかがですか?
ちょっと脇道に逸れちゃうかもですが、病院によく水槽がある理由、みなさんご存知でしょうか。それらは偶然ではなくちゃんと理由があるのです!
アクアリウムを病院に設置する効果アクアリウムセラピー効果インテリアとしてだけではなく、患者さんの心に働きかける役割もアクアリウムにはあります。アクアリウムセラピーという言葉があるのはご存知でしょうか? 病気療法で、イルカ療法と呼ばれるものが注目されています。また、犬や猫などペットを飼ったり触ったりすることで心が落ち着くというような実験も行われており、アニマルセラピーが注目されていますよね。それと同じような役割を持っているのがアクアリウムセラピーです。ゆったりと水の中を泳ぐ魚を眺めているだけで心が落ち着き、ストレスも緩和されるというものです。アクアリウムを眺めていると、脳から睡眠導入時に出るシータ波が出されるため、深いリラックス効果を期待できるでしょう。
そんなセラピー効果を持つアクアリウムを毎朝眺めてリラックスしています。いつかT3デザインにも大きな水槽が置かれないかな〜、と淡い期待をもちつつ……
↑ひとまず私の水槽の動画に癒されてみてください。では、また今度は何かの趣味でお会いしましょう。多趣味デザイナーO2Cでした!