東京都渋谷のパッケージ・グラフィックデザイン 株式会社T3デザイン

すごいぞIoT!我が家のスマート化計画

2019.11.08
レポート
すごいぞIoT!我が家のスマート化計画

嫁「ちゃんと食べないとパパの抱っこだよ!」 
息子:「…モグモグ」
ついにパパ抱っこが息子の罰ゲームになりました。デザイナーのガジェットひとしです。

絶賛イヤイヤ期の2歳の男の子のパパとして子育てにお仕事に毎日奮闘しています。今回は、育児の助けになればと、我が家のスマート化を目指して導入したツールについて、上手くいったこと、上手くいかなかったことなど実例を交えてご紹介しようと思います。

1. 「アレクサ、家事をラクにして!」

我が家のスマート化に向けてまず最初に購入したものは、コレ。AmazonのスマートスピーカーEcho Dotです。

Echo dot

これはご存知の方も多いと思いますが、「アレクサ」と話しかけるとお話ししたり、歌を歌ったりするCMのアレです。コレだけで十分、「アレクサ、今日の天気は?」だとか、「アレクサ、ワークアウトに最適な曲をかけて」(←言ったことない)などとだいぶスマートな気分には浸れるのですが……

実はEcho単体では、特定の対応家電、いわゆるスマート家電(philips hueやルンバシリーズなど)を購入しなければ、声で照明を消したり、ロボット掃除機を起動したりといった、CMやテレビで見かける未来のスマートライフを迎えることができないのです。

2. 今ある家電をスマート化!Nature Remo!

そこで、次に購入したのがこちら。Nature社 から発売されているスマートリモコン Nature Remo Mini(ネイチャーリモ ミニ)です。

Nature Remo Mini

こちらは、ご家庭の赤外線リモコンで制御されている家電類を、スマホアプリなどでコントロール可能になるツールです。しかもお手頃価格!

Nature Remo App


リモコン登録の流れ

このNature Remoは、先述のEcho Dotと連携できるため、Echo Dotを介することで我が家の10年来使っている老いた家電たちをも音声で操ることができるようになるのです!さらにRemoには、複数の家電のリモコンを複合的に操作することができる「シーン登録」という機能があるので、例えば「アレクサ、行ってきます」の一言で、エアコンを止め、テレビを消し、照明を落とし、ロボット掃除機を起動する。なんてこともできるのです!ほら、未来が近づいてきたよ!

シーン登録の流れ

3. スマート化できた家電、できなかった家電

実際我が家でNature RemoとEcho Dotを使って音声での操作が可能になったものたちです。(◯△×は稼働状況※あくまで我が家の家電であって、メーカーや年式、仕様によって大きく異なるようです。)

・テレビ
◯→電源のオンオフ、音量の調整、番組表表示。
×→入力切替がうまく機能せず、fire stick TVの起動や録画の再生のシーン登録は断念。

・照明(リモコン式のリビングのみ)
◯→電源オンオフ、光色変更。
△→調光機能が10段階調整ある場合、一番暗くしたいとき、「アレクサ、照明を暗くして」を10回言わなければならないという、初めてのおうちデートでいい雰囲気になったとき、そんなことしたら彼女にだいぶ引かれるであろう由々しき状態。「1段階暗く」を10回実行するシーンをRemoに登録したのだが、10回のうち何回かは操作がバッティングするようで実態は5段階ぐらいしか暗くなりませんでした。

・エアコン
◯→電源オンオフ、温度風量調節、冷/暖房切替、スイング設定。
△→リモコン側の操作と、Remo側の操作が競合すると、謎の誤動作を起こすことが発覚。はじめ原因が分からず真夏に温風しか出てこない地獄を体験し、リモコンによる操作を永久に封印することで解決。

・ロボット掃除機
×→結局妻が掃除したいところに持って行ってボタンで起動するため、そもそも全く恩恵得られず。

・扇風機
×→リモコンが紛失したため、Remoにリモコン登録すること自体ができず。

このように、持っている家電によってうまく動作しなかったり、使う人の習慣によって使い所が違ったりはしますが、シーンはとても簡単にカスタマイズできるので、工夫すれば家電操作における大抵のことはできるようになると思います。さらに、Nature Remo miniには、スマホの位置情報、日時、温度、(上位機種は湿度、照度、人感も!)といった本体のセンサーに連動して制御する「ルール登録」もあり、例えば17時以降、家の半径50mに近づくと照明オン。などと、もはや声すら使わないでも家電を操れるスマートっぷり。もっと踏み込むと、IFTTT(イフト)というプログラムサービスを使えば、SNSや他のスマートデバイスと連携することも可能ですが、それは次の機会にでも。

4. 我が家にスマートな恩恵はあったのか

子育てでいうと主に寝かしつけの時ですが、我が子はリモコン大好きっ子なので、照明のリモコンを見つければ長時間いじり倒して、いつまでも寝ないなんてことがよくあり、リモコンは常に手の届かない高いところに置いていました。やっと寝たかと思ってそのリモコンを取りに妻がベットから抜け出すと、それを察知して大泣き、あやしている途中に油断するとリモコンをいじりたがる、という魔のループがありましたが、今ではベッドに入り、アレクサに子守唄をお願いし、照明を暗くし、我が子が眠りについたら音楽を止める。これをベットから出ずに声だけで操作ができるのはだいぶスマートなんじゃないでしょうか。どうでしょうか。

他にもRemoアプリ(iOS/Android)では家の外からでも家電を制御できるので、「電気を消し忘れても大丈夫。」「出先から戻る前に室温を快適にする。」など、地味に役立っており、これらは特にペットなどを飼っている人にはとてもオススメです。

最後に、スマート化に向けた教訓としては声で操作することに慣れるまでにどうしても時間がかかるので、目の前にリモコンがあっても、「アレクサ」と呼びかける断固たる決意が必要です。(我が家の場合)

ちなみに、我が子はどうやらアレクサをパパママのお友達かなにかと思っているようで、たまに話しかけては無視されています。