東京都渋谷のパッケージ・グラフィックデザイン 株式会社T3デザイン

【XDアップデート情報】Adobe MAX 2020がアツかった!

2020.01.21
レポート
【XDアップデート情報】Adobe MAX 2020がアツかった!

こんにちは!亀です!

ついにやってきました。Adobe MAX2020。今回の目玉はなんと行ってもXD関連のセッションです。下記が私が参加したセッションです。

  • コラボレーションを加速するAdobe XDの新機能と今後の進化/轟 啓介さん
  • ユーザーの心を掴む!気持ちいいインタラクションがつくりだすインターフェースデザイン/奥田 透也さん
  • Adobe XDがプロジェクトメンバーを繋ぐ!導入事例から学ぶ、チームビルディングとデザインシステム活用の試み/江辺 和彰さん
  • 手間をかけずにコーディングを効率化するデザインシステムの活用法|Adobe XDのコンポーネント機能とBootstrapの連携/久保 知己

以上4セッションになります。全てを紹介したいところですが、今回は轟さんのセッションで登場した、XDアップデートによる新機能を中心にご紹介していきたいと思います。実はこのセッションで、XDに今後追加させれるであろう機能が紹介されていましたので、そちらも合わせてお話できればと思います。お見逃しなく!


1. リアルタイム共同編集(ベータ)

Adobe MAXでは毎年、大きなアップデートが発表されるということもあり、今回かなりの注目セッションとなりました。登壇した轟さん曰く、今回のアップデートでは、"コラボレーション"をかなり念頭に置いたものになっているということでした。そこでその"コラボレーション"の一歩として発表されたのが、「リアルタイム共同編集(ベータ)」です。この機能により、XDを介してデザイナー同士がリアルタイムに共同作業できるようになりました。

この機能はオプトインで、クラウドドキュメントに限り共同編集が有効になります。そのドキュメント自体の共同編集がオンになっていれば、メンバーを追加することが可能ですが、最大何人までかというのは公表されていないようです。追加されたデザイナーはどのドキュメントを開いているのか、どの部分を編集中なのかもリアルタイムで確認できるので作業箇所のダブりももちろん発生しません。

2. ドキュメント履歴

デザイン作業をしているとクライアントとのやり取りの中で、何度も修正を行うことありますよね。その際、何度もファイル名を変更して保存して大変な思いを僕も結構しておりました。。このドキュメント履歴はそんな悩みがスッキリ解消されるんです。どういったものかというと、クラウドドキュメントの時間経過に伴う編集履歴を確認できるというもの。ドキュメントの履歴は30日前まで遡ることができ、それ以上は自動的に削除されます。もちろんデータに名前やタグをつけて管理することも可能です。

3. 共有モード

前回のバージョンにあった「デザインモード」「プロトタイプモード」に加え、新たに「共有モード」が今回追加されました。この共有モードは作成したデータを他の人に共有する際に使用します。リンクを自動生成し、そのリンクを用いて共有します。表示設定はデザインレビュー、開発者への受け渡し、プレゼンテーション、ユーザーテストなどのプリセットが用意されています。共有する前にどこが共有しているのかを確認し、アクセス権限の種類やパスワード保護もすべて1か所で確認できるようになりました。

4. コンポーネントのステート

今回のアップデートでコンポーネントにステートが追加されました。このステートを利用することで、ホバーやクリックの表現をプロトタイプで実現できるようになりました。これはデザイナーにとってもコーダーにとっても非常に役立っています。デザインデータをコーダーさんにお渡しする時、マイクロインタラクション等の部分は口頭で擦り合せるのがなかなか難しかったので、デザインの段階でアニメーションを作成できるのはとても助かっています。

5. リニューアルしたプラグインマネージャー

今回のアップデートではプラグインマネージャーも新しく進化しました。正直前までのものは非常に見にくく、目当てのプラグインを探すのも精一杯で一苦労でした。ただ、今回のリリースで、おすすめのプラグインを表示したり、ピックアップされたコレクションを閲覧したり、異なるカテゴリーのプラグインを探索することができるようになりました。本当に見やすくてありがたい。今やプラグインは200以上に溢れかえっていますから、このタイミングで綺麗にされたのは大正解ですね。プラグインは作業の強力な味方ですから、皆さんもお気に入りのプラグインを探してみてください。こちらの記事ではオススメのプラグインのご紹介をしています。

6. 今後の進化

Adobe XDは今後さらなる進化を遂げ、まだまだ多くの機能が追加されることが見込まれます。今回のセッションではそんな今後追加される機能についての紹介もありました。その中でも注目だったのが「パディング保持機能」です。これはボタンや枠内にテキストを入れ込む時に非常に便利で、パディングの数値を入力するだけで、オブジェクトの大きさを変えてもパディングが保持されるというものです。実際の映像がないので想像しにくいとは思いますが、今後間違いなく多用される便利機能だと思います。

Adobe XD

このように製作をもっとスムーズにしてくれる機能がどんどんアップデートされていくAdobe XDですので、便利な機能はどんどん作業に取り込み、業務の効率化やデザインの質を高めていきましょう。今後の動向に注目です。

以上、亀でした!
別記事でもAdobeMAXについての記事がありますので、よろしければこちらもご覧ください。